ブログ・コラム 札幌の税理士 溝江 諭 の 『一筆啓上』

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『税金とは?』 その1 担税者の立場から

 札幌市豊平区の 税理士 溝江諭(みぞえさとし) です。
 
 あなたは「税金」に対してどのようなイメージを持っていますか。あなたは税金や税金の一種である社会保険料を「なぜ」支払うのですか。あなたにとって、税金とは何なのでしょうか。
 
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 先日、大学での税務会計論の講義の中で私は税金の定義について次のような話をしました。
 
 税金とは「国や地方公共団体が提供するさまざまなサービスの費用を国民共通の経費として国民が負担するもの」です。提供されるサービスには、民間の市場経済だけでは「提供できない純粋公共財」と「十分に提供されない恐れがある準公共財」などがあります。例えば、教育、社会保障、治安、防衛、裁判、外交、生活環境、自然環境、農業政策、経済政策などがこれらにあたります。身近にある具体例の一部を挙げるならば、ごみの収集や処理、除雪や排雪、公園、街灯、幼児保育や義務教育、医療や介護、火葬場、警察、消防、災害救助、道路、橋、トンネル、河川、空港、港などが分かり易いものでしょう。私たちはこのようにたくさんのサービスを意識的あるいは無意識的に受けながら毎日の生活を送っているわけです。有難い事に、これら有形無形のさまざまなサービスのほとんどはわが国では社会基盤として既に存在しており、私たちはいつでもこれらを利用することができます。もし、これらのサービスが身近にまだ存在していなかったとすると、私たちは個人または世帯あるいは近隣住民を中心とした小集団の力を結集し、これらを生み出し、作り上げ、維持して行かねばならないという極めて困難な作業に多大の時間と労力を割かねばならないこととなります。そうであるならば、これらの時間と労力に対する代償として国民が負担しているもの、それが「税金」であると言えます。
 
 受講している学生たちには所得税などの納税義務は無縁の存在でしょう。そんな彼らのことですから、これまでの短い人生の中において、税金のことを考える機会などほとんどなかったはずです。税金については自分とは別な世界の話だと考えていたとしても不思議ではありません。
 
 では、一般の大人たちの場合はどうでしょうか。私も今でこそ税理士と社会保険労務士という職業に就いているため、職業柄、税金や社会保険についての専門的な勉強を続けていますが、昔サラリーマンだった頃は税金や社会保険料については何の興味も感じず、給与明細を見ても「随分と差し引かれるものなんだな」という程度の認識しかありませんでした。当時の日本はまだ経済の成長期で毎年のように大きな昇給があり、その度ごとに給料の手取り額が増えてうれしかったことを覚えています。
 
 当時は自営業の方や資産家の方を除きほとんどの方が私と同じようなレベルの認識だったのではないでしょうか。
 
 では、現在はどうでしょうか。税金に対する認識は年々深まってきているのでしょうか。今でも、「税金のことなど真剣に考えたことはあまりないな。」という方がほとんどかもしれません。1989年に消費税が導入されて今年で20年が経過しました。2000年には介護保険も創設されました。また1998年以後、平均給与所得は減少傾向にあります。これらにより家計の可処分所得も同様に減少傾向が続いています。新聞の投書欄には、派遣切りなどの非正規社員の惨状や就職難、母子家庭や障害者世帯の生活困窮、子育て費用や教育費の生活費への圧迫、後期高齢者健康保険制度の年金天引き、介護保険料や年金保険料のアップなど経済生活の様々な局面に於ける不満の声はよく掲載されるのですが、その割には、これらの生存権や社会保障を支える財源となるべき「税金」そのものに対する国民からの要求の声が掲載されることがほとんどないような気がします。
 
 このことは新聞の投書欄に限ったことではありません。
 
 財政健全化を目指していると思いきやその一方で無秩序なバラマキを平然と行う「自民党税調の答申」、さらには本来はあるべき税制を進言すべき立場にあるのはずなのに、その立場を失念しているのではないかと思われる「政府税調の答申」や経団連など過度の国際競争市場重視を背景とした「財界からの要求」などは度々ニュースとしてマスコミで取上げられている割には、この国を日々底辺から支えている個人の納税者・担税者が現行の税金をどのように感じ、どのような方向への改革を望んでいるのかという視点に立った報道がテレビ、ラジオ、新聞とも極めて少ないように感じられます。
 
 どうしてこのようになってしまったのでしょうか?その原因はどこにあるのでしょうか。私は大きく分けて2つの原因があるのではないかと考えています。一つ目は年末調整制度、二つ目は間接税制度です。
 
 今日はここまでにしましょう。
 
 これらの原因については次回にお話しします。
 
 
 さて、昨日から大型の黄金週間が始まりました。みなさんはどの様な計画を立てられましたか?ここ札幌では、例年ゴールデンウイークの時期はまだ寒さが残り、積極的に屋外で遊ぼうという気にはならないのですが、今年は温暖化の影響か、暖かい日が続くようなので、私も積極的に外で体を動かしたいと思っています。
 まずやるべきことは、庭の畑の土起こし!冬の間に積もった雪が解け、やっと土が顔を出しました。今年の収穫期に豊穣を期するためには、降雪により押し固められた土の中に新鮮な春の息吹を吹き込んでやる必要があります。また、昨年の作物の成長によりすっかり酸性に傾いてしまった土壌の中和についても考慮しなければなりません。そのためには畑に石灰を入れて、土起こしする必要がありますが、今私は石灰を入れるべきか決めかねています。去年も入れなかったのですが高収穫に恵まれたからです。自宅のすぐ近くに大きなホームセンターがあり、石灰はすぐに手に入るのですが、こんなささいなことで頭を悩ますことも休みの楽しみ方の一つと感じています。 
  
 みなさんもどうぞ楽しい休暇をお過ごしください。
 

 続きの 『税金とは?』その2 
「年末調整制度」
は以下のサイトでどうぞ!

 
http://www.ksc-kaikei.com/blog/index.cgi?no=24

 
 See you next !
 
◎可処分所得の動向については以下のサイト「高齢化と家計の貯蓄率の動向」(農林金融2007.11号)をご参照ください。
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0711re2.pdf

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  税理士・社会保険労務士・行政書士 溝江 諭 KSC会計事務所
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      札幌学院大学 客員教授 税務会計論担当(学部)
                      税務会計論演習担当(大学院)
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