ブログ・コラム 札幌の税理士 溝江 諭 の 『一筆啓上』

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≪最近読んだ面白い本 2019年1~3月≫

2020.8.26
 
 札幌市南区の 税理士・社会保険労務士 溝江 諭(みぞえさとし) です。
 
 本が好きでよく読みます。若い時はジャンルを問わず色々なものを読みあさり、55歳を過ぎてからは時代小説と専門書のみに特化しましたが、63歳を過ぎてからは現代小説を中心に随筆などにも間口を再度広げ、読み続けています。
 
 今回は2019年1月から3月の間に読んだ90冊ほどの本の中から面白いと思ったものを順不同で挙げます。この時期は私にとって、前年の夏以後の左腕のシビレが強烈な痛みに代わり、七転八倒の苦しみを味わっていた頃ですが、たくさんの良い本に恵まれ、痛みをしばし忘れるのに貢献してくれました。なお。この痛みの正体はMRI検査の結果、「頚椎症性 神経根症」と判明。長年の生活により頸椎骨が変形し、それが脊髄の神経根を圧迫し、左腕等をしびれらせ、痛みを感じさせるとのこと。この症状は、この後、1年以上私を苦しめることになります。
  
1 小川洋子「ことり」・・・言葉の不自由な兄、図書館司書、鈴虫老人など小鳥を介しての淡いけど心温まる人間関係を描く。秀作、91年の芥川賞作家の作品。
 
2 荻原浩「さよなら、そしてこんにちは」・・・世のため家族のため懸命に生きる者のほのかに甘い悲しみを伝えてくれる。
 
3 奥山英朗「我が家の問題」・・・悩ましい家族間の色々な問題を取り上げる。特に後半の3話が秀逸。
 
4 大崎梢「クローバーレイン」・・・一文芸編集者が偶然目にした原稿の出版を目指す。展開に目を離せず。
 
5 大崎梢「片耳うさぎ」・・・小学6年生の奈都、父の実家の大きな家で過去にまつわる謎の事件に遭遇する。
 
6 選集「本屋さんのアンソロジー」・・・本を売る人、買う人、集う人を色々な角度から10人の作家が個性豊かに描く。
 
7 小川内初枝「うちへかえろう」・・・一人生活をしていた三十台の女。昔の恋人を奪った姉が近くに住んでいることを発見。再会し、年末を家族と過ごすことに。
 
8 岡島二人「クリスマス・イヴ」・・・男ともだちに連れられて別荘地でのクリスマスパーティーへ。そこで待ち受けていたのは殺人鬼。どうなる二人。岡島二人を読むのは久々。ドキドキした。
 
9 大島真寿美「ビターシュガー」・・・四十台の仲良し女3人とそれを取り巻く人たちのちょっと切ない話。
 
10 小川薫「母」・・・実母が去り継母に育てられた少女が心の傷に気づくまでを丁寧に描く。
 
11 乙川優三郎「むこうだんばら亭」・・・行き場をなくした男女が銚子の町で悲しくもしたたかに生きる姿が心に沁みる。
 
12 奥田英朗「空中ブランコ」・・・精神科医を頼る色々な患者から見える人生とは?直木賞受賞作。
 
13 乙川優三郎「武家用心集」・・・少禄な武家に迫る様々な非日常の不合理を描く。
 
14 垣谷美雨「七十歳死亡法案、可決」・・・70歳になると自分で選んだ安楽法で死なねばならないという法律が生まれるその過渡期の話。
 
15 垣根涼介「君たちに明日はない」・・・リストラ請負人真介。彼が遭遇する人たちとの危ういドラマ。
 
16 太田忠治「帰郷」・・あらゆる瞬間が詰まった読ませるショートショート。
 
17 岡田暁生「音楽の聴き方」・・・音楽は言語と同じで聞き方にはルールがあるという。
 
18 落合恵子「ほんとの恋」・・・得恋にならなくても恋はある。女は強い!
 
19 乙川優三郎「脊梁山脈」・・・木地師の源流を探る。そこに絡む二人の女と母。2014年大佛(おさらぎ)次郎賞。
 
20 角田光代「ドラママチ」・・・こんなにも、色々な「待ち」があるものだ!
 
21 梶尾真治「百光年ハネムーン」・・・宇宙物SFロマン短編集。初めての作者だが、引き込まれた。
 
22 加納朋子「我ら荒野の七重奏」・・・中学吹奏楽部の親の会でのドタバタ劇、でも結構面白い。
 
23 乙川優三郎「椿山」・・・短編集だが表題作が良い。勘定方を勤めるようになった才次郎。上役たちに根を下ろした悪事にどう立ち向かうのか?
 
24 乙川優三郎「かずら野」・・・罪人となり逐電した男と14歳の少女。男に引きずられ生きる女の切ない話。
 
25 影山民夫「行天旅行」・・・旅行にまつわる短編喜劇、最初の「タガログ航空」が爆笑。おっと、笑い過ぎて左胸が痛い!
 
26 角田光代「対岸の彼女」・・・飛び折り自殺を図った女子高生2人。その一人が立ち上げた会社に勤めることとなった専業主婦。展開は?平成16年下期直木賞。
 
27 金城一紀「GO」・・・朝鮮学校に行っていた在日二世が日本の普通高校に行き、日本人の金持ち娘と付き合うようになる。日本人とは?在日とは?2000年上期直木賞。
 
28 金重明「算学武芸帳」・・・和算の奥義を極めようとする算学士臼井早雪の半生記。
 
29 川上弘美「溺レる」・・・種々の性愛をオブラートに包んだような文章で多彩に表現する。2000年伊藤整文学賞。
 
30 神田茜「ぼくの守る星」・・・中2発達障害の翔(かける)、それを受け止めきれない両親、翔をかけがいのない友と感じる周りの者たちが織り成す心温まる物語。
 
  いやー、「面白い本」って、たくさんあるものです。またご紹介しますね。
 
 See You Again!
 
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  TKC全国会会員
  税理士・社会保険労務士・行政書士 溝江 諭 KSC会計事務所
      Tel  011-812-1672 http://www.ksc-kaikei.com/
 
            札幌学院大学 客員教授 税務会計論担当(学部)
                            税務会計論演習担当(大学院)
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