ブログ・コラム 札幌の税理士 溝江 諭 の 『一筆啓上』

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≪最近読んだ面白い本 2019年7~9月≫

2020.12.29
 
 札幌市南区の 税理士・社会保険労務士 溝江 諭(みぞえさとし) です。
 
 本が好きでよく読みます。若い時はジャンルを問わず色々なものを読みあさり、55歳を過ぎてからは時代小説と専門書のみに特化しましたが、63歳を過ぎてからは現代小説を中心に随筆などにも間口を再度広げ、読み続けています。
 
 今回は2019年7月から9月の間に読んだ70冊ほどの本の中から面白いと思ったものを順不同で挙げます。この時期は私にとって、1月からの左腕のシビレと痛みがだいぶ収まり、少しづつ読書や仕事に集中できるようになってきた時期で、たくさんの良い本に恵まれました。
 
1 小路幸也「リライブ」・・・過去のある時点からもう一度やり直せるとしたら、あなたはどの時点を選びますか?そんなちょっと心が温まる短編集。
 
2 白石一史「心に龍をちりばめて」・・・34歳美帆、幼馴染の優司との出会いと政治記者丈二との決別と変転を感情豊かに綴る。
 
3 島本理生「一千一秒の日々」・・・若い感性で書き上げた各人の心の描写が見事。
 
4 新保裕一「ローカル線で行こう」・・・廃線寸前の赤字ローカル線の会社に31歳の女性が抜擢され、存続対策を次から次へと打つ。果たしてその効果は?
 
5 新堂冬樹「ブラック・ローズ」・・・娘一人、自死したTV番組作成プロデューサーであった父の仇を討つため、敵プロデューサーの弟子となり、その機会を伺う。現実離れしたところもあるが、結構引き込まれた。
 
6 下田治美「夫のレンアイ」・・・夫が初めて恋愛したことを知った妻は…。63歳淫乱な母が結婚式を挙げる。そんなの許せないという「おんな指数」が愉快。
 
7 白岩玄「野ブタ。をプロデュース」・・・転校してきたデブのいじめられっ子を人気者へ変えるため、外面を適度に繕いクールに生きてきた高校2年生が次々と手を打つ。
 
8 島村洋子「愛されなさい」・・・信金勤務の32歳女が銀座のホステスにスカウトされ、慣れない客商売に就くことに。いやいやながら始めたのだがいつの間にやら邁進することに。
 
9 澁澤竜彦「高岡親王航海記」・・・平城天皇の子高岡親王が65歳を超えて、天竺を目指す旅に出て、貴重な体験をする。
 
10 柚木麻子「あまからカルテット」・・・個性が違う30歳を過ぎた女子高同級生が助け合って生きる姿を描く。理想的に過ぎるがなかなか読ませる。
 
11 山田詠美「ジェントルマン」・・・同じ高校卒業の3人。主人公ともう一人はゲイ。親友の女子は主人公が好き。不思議な3角関係とそこでかかわる人たちを描く。展開がうまい。
 
12 ◎黒川博行「後妻業」・・・結婚相談所の経営者と69歳の女会員が後妻業で金儲け。それを暴こうとする私立探偵。壮絶な戦いが始まる。流れるような展開に息をのむ。大竹しのぶ主演で映画化された。
 
13 島村洋子「家族善哉」・・・高校2年の娘と同級生になった母親。息子は1年下。長距離運転手との一家に起こるさざ波のような出来事。
 
14 白石一文「ほかならぬ人へ」・・・名家の三男坊、兄たちのように優れた能力はなく、生まれそこないだと思いつつ生き、普通のサラリーマンへ。そんな男が美人のキャバクラ嬢と結婚。しかし、2年しか持たなかった。何故のか。展開速度が少し遅いが、心理描写はうまい。2009下、直木賞。
 
15 小路幸也「東京バンドワゴン」・・・東京下町の古本屋親子3代+愛人の子、8名がガヤガヤと暮らす生活を既に鬼籍に入った祖母の目を通して描く。各人の性格描写が魅力的。
 
16 諏訪哲史「アサッテの人」・・・数年前に出奔した叔父。死別した伴侶と暮らす前から突如として意味不明な言葉を発する。ポンパっ。伯父と一緒に育った僕がそれを記す。納得できるところ多々。2007上、芥川賞。
 
17 仁木英之「僕僕先生」・・・中国唐の時代、無為徒食の若者が娘姿の仙人に好意を寄せ弟子入りし、仙人世界と人間世界で様々な事件に遭遇する。想像を絶する展開に息を飲む。
 
18 村上輝久「いい音ってなんだろう」・・・1929年生まれのヤマハのピアノ調律師の半生。ミケランジェリ、リヒテル、ポリーニ、シフラなど一流ピアニストとの付合いを描く。ピアニスト各人の性格がうまく表現され、興味がつきなかった。
 
19 斉木香津「日本一の女」・・・9人の子を産み育てても自分の意思を貫き通して生きた壮絶な女の物語。爽快な一冊。
 
20 大島真寿美「やがて目覚めない朝が来る」・・・40歳台、独身で引退した人気女優。彼女には知られていない孫がいた。その孫から見た元女優の周りに集う人々を的確に描く。
 
21 岡崎栄「民族と音楽ヨーロッパ紀行」・・・19721年に9回に渡って放映された音楽探求番組の取材旅行を本にしたもの。生活と音楽が主題としてうまく結びつき、ついつい引き込まれてしまった。 
 
 
 いやー、「面白い本」って、たくさんあるものです。またご紹介しますね。
 
 See You Again!
 
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  TKC全国会会員
  税理士・社会保険労務士・行政書士 溝江 諭 KSC会計事務所
      Tel  011-812-1672 http://www.ksc-kaikei.com/
 
            札幌学院大学 客員教授 税務会計論担当(学部)
                            税務会計論演習担当(大学院)
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