ブログ・コラム 札幌の税理士 溝江 諭 の 『一筆啓上』

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≪案ずるより産むが易し≫

 大学での今期初授業のとき学生に対し、「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは一生の恥」の話に続き、「案ずるより産むが易し」ということわざについて話しました。
 
 「このことわざを知っている人は手を上げて」と尋ねると今回は誰も挙手しません。彼らの世代では既に死語となったことわざのようです。しかし、私としてはこれを学生にぜひ伝えたいと思っていました。
 
 ことわざの意味を辞書で紐解くと、「事前にあれこれ心配するよりは、実際にやってみると案外たやすいものだ」とされていますが、わたしはこれをもう一歩進めて次のように解釈しています。
 
 すなわち・・・、

 「あれこれといくら悩んだところで、ものごとは何も始まらない。一歩を踏み出す勇気を持て。」
 
 ある行いを実行するべきか否かの判断を迫られ、なかなか決断できずに困ったという経験を貴方はお持ちではありませんか。おそらく何度も体験したよと言われるのではないでしょうか。私も同じです。

 なぜなら、人生を左右する要因となる学校、学部、履修科目、就職、昇進、転勤、資格、失業、退職、恋愛、結婚、出産、育児、離婚、疾病、傷害、介護など人生のふしめ節目において、人は常になんらかの決断を迫られるからです。そして、その場合にはそれぞれの目標に照らし考慮すべき項目をいろいろと分析し、「目標に対する将来の達成度」を比較考量した上で、最終的な決断に至ることになるのですが、なかなか決断できずに困るという事態を招く原因としては次の3点が挙げられます。
 
1 目標が明確になっていないこと。目指す目標によって分析対象の項目が決まりますが、目標が明確でないと、分析対象とするべき項目を的確に把握できず、場合によっては分析さえままならないことになります。
 
2 目標に対する将来の達成度の判定に困難を伴うこと。項目分析に際しては「不確定要素を前提」として分析せざるを得ないため、そこから導き出される「目標に対する将来の達成度」にも複数の答えが導き出され、それらの優劣を簡単には判定できない場合があります。
 
3 失敗を恐れるあまり、決断を先送りすること。失敗することを恐れて、ついつい決断することに消極的になったり、自分に都合の良い言い訳を探して決断を先送りしがちです。
 
 たとえば、独身である貴方の前に素敵な異性が現れ、たちまち二人は意気投合し、恋愛に陥ったとしましょう。所謂、Fall in Love の状態です。その後しばらく経って、貴方がその異性と結婚するか否かを決断する必要に迫られたときを想定してみてください。
 
 貴方自身の状況と相手となる異性の状況についていろいろ考え、検討しなければならないことがたくさん出てくるはずです。そのひとつ一つの項目について分析が必要とされますが、目標が明確になっていないと分析対象とするべき項目を的確に把握できません。また、目標がある程度明確であっても、検討すべき項目の中には現在の情報だけでは見通すことがむずかしい将来の「不確定要素」がたくさん含まれているはずです。未来とはまさに「いまだ来(きた)らず」という未確定な状況を指しており、不確定要素を前提として「決断せざるを得ない」ことの難しさが分かるはずです。さらには、失敗(結婚の破綻、場合によっては恋愛状態の破綻)を恐れるあまり、決断することに消極的になったり、自分に都合の良い言い訳を探して決断を先送りすることになるかもしれません。決断できない状況がこのように出現します。
 
 それでは、あれこれ悩む状況の中でなかなか決断できないときにはどうしたら良いのでしょうか?
 
 貴方が「真剣に悩む」ということはその決断すべき行いは貴方の人生にとって「とても大切なもの」であることを意味します。まさに、貴方は分岐点に立っているわけです。その目標をもっと手軽にもっと確実に達成できる手段を発見できたならば、躊躇せずにそちらを選択すべきですが、そのような代替案が見つからない場合には、いつまでも悩んでいても仕方がありません。一歩踏み出す勇気を持つことが必要になります。すなわち、失敗を恐れず果敢に実行することです。もし、複数の選択肢が存在し、そのうちのどれを選択したら良いのか迷うときは自分が一番やりたいものを選択し、一歩踏み出すことをお勧めします。
 
 失敗を恐れて何もしないよりは、果敢に実行して失敗した方がはるかに貴方の将来にとってプラスになるからです。
 
 失敗したからといって、何も貴方の価値が下がるわけではありませんし(価値が下がると考えているならば、それは誤解です。)、ましてや命をなくすような切羽詰まったことにもならないはずです。失敗を恐れる必要はないのです。自信喪失などで多少傷つくこともありますが、それを恐れないでください。それも人間が成長するうえでの大切なワンステップなのですから。誰もがいっぱい失敗しながら生きているのがこの世の中です。しかし、それでもやり続けることにより、人生の螺旋階段を僅かずつでも這い上がることができ、いつしか目標に到達し、成功に結びつくのです。諦らめるとその時点で「成功」を放棄することとなり、目標到達への道は閉ざされてしまいます。しかし、根気よく継続している限り成功への道は確実に続いています。継続は力なりと言うではありませんか。
 
 前回の記事、≪聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは・・・・≫をもう一度ご覧ください。
 
http://www.ksc-kaikei.com/blog/index.cgi?no=63
 
 「あれこれ悩むだけではものごとは始まらない。一歩を踏み出す勇気を持て。」という意味をご理解頂けたでしょうか。
 
 このことわざも学生のためだけに存在するものではありません。この世のすべての人にも十分当てはまるものだと思われます。
 
 何かに悩んだときは、
 
1 「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは一生の恥」
 
2 「案ずるより産むが易し」
 
を思い出し、ちっぽけな見栄など捨てて、前向きに生きて行きましょう!!
 
 貴方の前には、明るい道がきっと開けて来るはずです。

 
※同意語
  
1 案ずるより生むが易し
2 案ずるより生むが易い
 
 
 
◎過去の記事より・・・源泉所得税
  
 給与ソフトで自動計算している場合でも「検算」のため、計算方法を理解しておく必要がありますね。
 
 ある程度、分かっている積りの人も復習のためご覧下さい。新しい発見があるかも!? 
 
≪給与の源泉所得税を正しく控除していますか?≫ その1 賞与以外の給与
 
http://www.ksc-kaikei.com/news/index.cgi?no=83
 


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  TKC全国会会員
  税理士・社会保険労務士・行政書士 溝江 諭 KSC会計事務所
      Tel  011-812-1672 http://www.ksc-kaikei.com/  
 
      札幌学院大学 客員教授 税務会計論担当(学部)
                      税務会計論演習担当(大学院)
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